葉山Q邸オープンハウス

来る2019年5月25日の土曜日、建主様のご厚意により、アイプラスアイ設計事務所で設計監理いたしました、葉山Q邸
https://iplusi.info/category/blog/hayama-q/
のオープンハウスを開催できることになりましたのでご案内致します。 
葉山Q邸は、森戸海岸を望む敷地に建つ、舟のような形をした住宅です。外壁は工務店の裏庭で焼いたオリジナルの焼杉。2階リビングのインテリアは美しい印影をつくる垂木構造の船底天井が特徴です。左官、塗装、クロスはすべてお施主のQさんが施工しました。

■住所:神奈川県三浦郡葉山町堀内
■日時:2019年5月25日(土)、am10:00~pm4:00
■最寄駅:JR逗子駅または京急新逗子駅よりバス10分(本数は多いです)、バス停より徒歩7分
■車の場合:敷地隣にコインパーキングがあります。
■ご連絡先:アイプラスアイ設計事務所 飯塚豊
mail:yutakaiizuka2000@yahoo.co.jp

なお、見学会は予約制となっております。見学希望の方は、お越しになる大体のお時間、お名前、見学人数、ご連絡先、家作り予定者・設計者・施工者 ・OB・その他の別をお知らせください。

DK部分は台形平面の屋外スペースと室内ベンチが同レベルで繋がります。壁左官がグレイになったら、柱・梁・垂木が素地みたいに見えてきましたが、淡いグレイで施主塗装してます。

奥様のアトリエ側。海方向を望む台形の大窓が手招きしてます。壁をなめる光が綺麗です。ロフト部分は床がすのこになっています。

個室、トイレ、脱衣室など、人の出入りのある戸は框戸にしています。寸法特注できるメーカーものを使用。

平面が舟形なので屋根は台形になります。斜めのところは水が垂れるので、唐草一体型の樋を制作しました。

浦和M邸オープンハウス

来る5/18の土曜日、建主様のご厚意により、アイプラスアイ設計事務所で設計監理いたしました、浦和M邸
https://iplusi.info/category/blog/urawa-m/
のオープンハウスを開催できることになりましたのでご案内致します。
浦和M邸は、日当たりの良い敷地に建つ、ご夫婦のための住宅です。外観は、2階リビングの前面に広がる「空中のデッキテラス」と1階玄関前の「中庭」を、「大屋根」で囲い込んだ特徴的なかたち。内部では、2階の和室とリビングの内向きの縁側が、小上がり状になって空中のデッキテラスと同レベルで繋がります。デッキに大きく開いた南向きの窓は、冬場は太陽の熱を有効に取り込みます。

■住所:埼玉県さいたま市緑区原山
■日時:2019年5月18日(土)、am10:00~pm4:00
■最寄駅:JR浦和駅よりバス7分(本数は多いです)、バス停より徒歩2分
■車の場合:敷地周辺にコインパーキング、コンビニ、電気店などがあります。
■ご連絡先:アイプラスアイ設計事務所 飯塚豊
mail:yutakaiizuka2000@yahoo.co.jp
■当日連絡先: 飯塚携帯 090-6156-7488

なお、見学会は予約制となっております。見学希望の方は、お越しになる大体のお時間、お名前、見学人数、ご連絡先、家作り予定者・設計者・施工者 ・OB・その他の別をお知らせください。当日飛び入りの方は、飯塚携帯090-6156-7488まで、直接お電話いただければ幸いです。(当日、事務所の方には誰もおりませんのでご注意ください)


池尻A邸上棟

池尻A邸上棟しました。19.4坪の狭小地に建つ3階建てです。道路斜線と高度斜線で2方向に斜線がかかります。

3階北方向を見たところ。寝室階なので天井高は2100。密集地ですが眺めはとてもよさそうです。

2階LDK。正面道路側は一間半弱の窓を二つ並べました。床からサッシが上がっているのは窓際にバルコニと一体となったベンチがくるためです。

南側の新築と北側の古い家の間に挟まれています。外壁木部は北側の家を意識するとよさそうです。

国立N邸01案

新しいお仕事、国立N邸01案。北欧風の外観がお好みということで、2階中央に屋根付きバルコニーを持つ、シンメトリー切妻でご提案。各階とも中央のホールに全部屋がくっつく、明快な構成です。玄関は東側側面。関東エリアでは初めて付加断熱にも挑戦したいと思っています。

小さなお客さん

昨日5/4は岡山から9歳のお客さん=村木実路くんが「間取りの方程式」のサインをもらいに来所。9歳にしてなんと建築家志望。 実路の読みは「さねみち」じゃなくて「ミロ」。これは「ミケランジェロ」の最初と最後の文字をとったものだそうです。 近々お父さんの故郷で、現在 お祖母さんが住むイタリア、ブレシアに住むことも検討中とのこと(お兄さんのレオ君はもうお祖母さんの家に住んでるんだとか)。

「建築はテクノロジーとアート両方が大事だから、勉強ももちろんだけどアートの方も今のうちから鍛えた方がいい。コルビュジェも午前中絵描いて、午後は建築設計したから1920年とかに、ああいう建築作れたんで、ミロ君も日ごろからスケッチ書いたり模型つくったり、手を動かす癖をつけたほうがいいよ。」とアドバイスしておきました、笑。

この来所がミロ君にとってどういう価値を持つかはさっぱりわかりませんが、本人の強い意思と、こういう状況をつくってくれる孟母のようなお母さん、5か国語を操るというお父さんの応援があれば、きっとレンゾ・ピアノのような大建築家になれることでしょう。本当に建築の道に進んだら、また遊びに来てくださいね。

住宅デザインの手帖

ご案内が遅れましたが、エクスナレッジより2/2発売の書籍「住宅デザインの手帖」売れ行き好調なようです。世田谷M邸、善福寺U邸、新潟K邸、町田K邸、横浜S邸など掲載いただいてます。屋根断面は、充填野地1枚、充填野地2枚、外張り野地2枚の3事例が掲載されてます。

この本は工務店・設計事務所の専門家御用達雑誌「建築知識」を書籍化したもの。「建築知識」は元々小さな版に情報詰め込むので写真は小さめですが、今回版型が A4サイズに大きくなったことに伴い、図面や写真も大きくなり、レイアウトも大幅に変わり、一般の方でも興味深く読めるとてもありがたい本に変わっています。デザインや編集は大事ですね。 ぜひご覧ください。

善福寺U邸。梁を寝かして作った広幅スケルトン準耐火階段について解説。
世田谷S邸 ロイヤルのレールを使った玄関-脱衣の収納について解説。
新潟K邸は飛行機の羽根のような構造をした充填断熱の屋根断面について解説。
町田K邸は垂木みせ外張り断熱について解説。

電気引き込みのルール

(旧ブログより転載)
まず、名称を覚える。「引込線」とは電柱から軒先などに取り付けられている「引込線取付点」(黄または赤のチューブ状の標識がついているところ。ちなみに、チューブが黄色の場合は東電が引込をしたということで、赤色の場合は工事店が東電より委託を受けて引込をしたということらしい。)までをいい、その先は「引込口配線」を経由して「屋内配線」となる。
引込線取付点が、お客の設備と東京電力の設備の境目(保安責任・財産の分界点)になる。

下記の東北電力の絵の方がわかりやすいか。引込線取付点で分界点ができるが、お客側にある、メーターと電流制限器(アンペアブレーカーまたはリミッターとも呼ばれる)は電力会社の物。

d0017039_18392634.jpg

東電の引込線の高さのルール:下記にまとまっている。
「引込線及び引込口配線の取扱い」
最小で2.5mだが、弱電と60cm以上離すというルールもあるので、最小で3mと考えておけば良いか。

d0017039_1835872.jpg

メーターの高さ:下端で1.8m確保する
引込線取付点からメーターまでの配線:お客工事。昔の建物は外壁筋に沿ってメーターまで線が這っていたが、建物内に隠蔽してよい。引込線取付点側には入線カバーを付け、メーター部は直接ボックスの裏から電線を出すのが一般的。
盤とメータの関係:引込口(おそらくメーターから2時側配線の建物側取り込み口のこと。上記のやり方ならメーターの裏になる)と分電盤の間の距離は内線規定で8m以下と決まっているらしい。
幹線のサイズ:一般の住宅は、単相3線式なので、3芯のCVケーブル(架橋ポリエチレン絶縁シースケーブル、外側黒)などで引き込む。回路数や契約容量によって、幹線の太さは異なる。非オール電化の場合、契約容量は60アンペア以下になるので、14mm2(業界では14スケなどと呼ぶ)のCVケーブルで足りそう。SVケーブル(VVケーブルともいう、外側グレイ)の場合はワンランク太くする必要があるらしい。

d0017039_23362542.jpg

CVケーブルとCVTケーブル



まず、名称を覚える。「引込線」とは電柱から軒先などに取り付けられている「引込線取付点」(黄または赤のチューブ状の標識がついているところ。ちなみに、チューブが黄色の場合は東電が引込をしたということで、赤色の場合は工事店が東電より委託を受けて引込をしたということらしい。)までをいい、その先は「引込口配線」を経由して「屋内配線」となる。
引込線取付点が、お客の設備と東京電力の設備の境目(保安責任・財産の分界点)になる。

■「単相3線式」:単相3線式は、3本の電線のうち真ん中の中性線と上または下の電圧線を利用すれば100ボルト、中性線以外の上と下の電圧線を利用すれば200ボルトが利用できる仕組み。新築では単相3線式が標準なので、エアコンは100V、200Vどちらでも対応できる。

d0017039_23275764.gif

日下洋介さん中澤芙美さん来所

4月24午前、大阪の建築家、日下洋介さんが来所。

私は最近、木造住宅作家と思われているようですが、構造・機能・規模にかかわらず、どんな仕事でもできるので、設計料や交通費さえ頂戴できればどんな仕事も断らないのがモットーです。が、①予算が合わない、②忙しすぎる、③遠隔地、という理由で稀に、仲間の設計者、工務店をご紹介することがあります。せっかく来ていただいたお客様が依頼先を間違えて家づくりに失敗したら馬鹿馬鹿しいですからね。今回日下さんがいらしたのは②③の理由で昨年ご紹介した大阪の案件のご報告。紹介はうまくいかないことも多いのですが、日下さんはYKKの企業向けセミナーでも引っ張りだこ、意匠にも性能にも明るく、コラムもうまい実力者、ちゃんと仕事にして、わざわざこうして来ていただいたわけです。

せっかく遠くからお越しいただいたので、普段の設計方法、構造計算の仕組み、スケッチアップ活用術などをご説明。いろいろ情報交換する中で、意匠・性能・コスト全部取りできる設計事務所が、全国エリアごとにいてユニオンつくったら繁閑の波をある程度吸収できるんじゃないかというという話も(そういえば、私の師匠大高正人はメタボリズムの仲間、槇さん、菊竹さん、栄久庵さん、黒川さんらと「計画連合」という組織つくって、様々なプロジェクトで水面下で協働してたことを書きながら思い出しました)。オガスタ相模さんと考えた工務店支援「軍師サービス」とくっつけても面白そう。いずれにせよ、何か連携協業するうまい仕組みを考えていきたいですね。

夕方はアイプラスアイ史上メディア最多露出、松戸N邸のお施主、ディスプレイデザイナーの中澤芙美さんがふらっと来所。事務所近所の杵屋と大阪大将(笑)でお腹いっぱいになるまで、ごちそうしました。

こんな感じで弊事務所は、今仕事が比較的ゆったりしてますので、設計者・施工者・OBお施主のみなさんの来所、大歓迎です。仕事帰りにぜひお立ち寄りください。

国立S邸suumo注文住宅「家づくりの正解100」掲載

国立S邸が、雑誌「suumo 注文住宅 2019年春夏号-家づくりの正解100」巻頭の事例紹介のコーナーに掲載されました。ライター・編集はLivesの元副編集長、佐藤可奈子さん、カメラマンは古末拓也さんで、見開きですが凝縮された完璧なまとめになっております。

ところで「スーモ注文住宅」は390円と激安なんですが、 最近の巻頭事例は全部建築家の頑張った作品。それに続く家づくりコラム記事も読み物としてちゃんとしてます。前半90ページくらいは広告なしの家づくり役立ち記事で実はお買い得なんです(まあ、安いのは後半のハウスメーカーさんのおかげなんですが)。ぜひご近所の書店でご覧ください。

子連れ建築士中屋帰国

ご主人の都合で2015年秋から香港に住んでいた中屋が、智喜くん1歳をつれて帰国しました。見た感じ何も変わってない風ですが、いつの間にかお母さんになってるのが不思議です。子育てしながら一級建築士に挑戦するそうです。頑張ってください。

「伊賀の家」雑誌「新建ハウジング・プラスワン」掲載

新建新聞社、三浦社長、花岡さん来所。アイプラスアイ+森大建地産の「伊賀の家」が掲載された「新建ハウジング・プラスワン」いただきました。この雑誌は、工務店・設計事務所向けの専門誌なので、ここに紹介いただけるということは、デザインのみならず、技術的・経営的にみても注目すべきプロジェクトであるということです。ありがとうございます。

三浦社長がわざわざいらっしゃったのは、雑誌「だん」の執筆依頼のため。この「だん」は 高断熱住宅に特化し、その必要性とメリット、住まい手の生の声をマンガや事例などを交え一般生活者に向けて解説・提案する、これから家を建てる人向けの雑誌です。イラスト満載、誌面構成がゆるいので、一般の方でも気軽に読めますが、執筆陣はそうそうたる面々。プロも必見の内容となっています。

で、私が依頼されたのは、一般向け住宅雑誌の鉄板=「間取り」の特集記事です。「高断熱住宅」や「窓」を14ページにわたって「間取り」の視点でひも解きます。ご期待ください。

飯能K邸付属棟 電気打ち合わせ

飯能K邸は 屋根の施工が完了。 モイスが張られ、樹脂サッシAPW330が付き、空間の骨格が見えてきました。小畑棟梁の今日の作業は基礎断熱材取り付け(スタイロ3種B100mm)、我々は電気や仕上げの打ち合わせでした。
床や枠は原設計通り上小杉材のママ。天井は杉材の源平や節がちょっと気になったので、オガスタ新潟がよく使うツガの羽目板に変更しました。電気は細々といろいろ変更。離隔が取れず小屋裏にパワーコンディショナーを置くのが無理そうだったので、外設置することになりました。
足場があって見にくいですが、天井面が明るいです。これはトップライトの効果。

上に上がってみると、700角のトップライトが驚くほど効いていることがわかります。これだけでLDKの照明が不要になるくらいの感じです。たぶんいつものうちの仕様は窓が多すぎで、トップライトの効果を感じにくいんでしょうね。

屋根の確認で足場に上ってみました。主屋は瓦棒、付属棟はたてハゼです。屋根の谷間の先には絶景が広がります。

「伊賀の家」窓まわりのおさまり

「伊賀の家」は今年のはじめに無事竣工。先日、エコハウス・アワード2019の意匠賞を受賞しました。 現在ドイツ・パッシブハウスの認定申請中です。
この基準に適合させるには、屋根壁共付加断熱、トリプルガラスサッシで高断熱化、第一種の熱交換換気扇を設け、南面の日射を有効に取り入れることで、年間暖房負荷を15KW/㎡a以下に抑えることが必要です。また、そのために0.2cm2/m2以下程度の高い気密性能が求められます。 今回の工事で最も苦労したのは、気密工事と窓まわりの納まりです。

窓まわりは止水工事、気密工事の要となるので、慎重な施工が求められますが、 今回はそれを更に難しくする「外壁からサッシを凹ませてつけるおさまり」(熱橋を減らすことができます)に挑戦しました。作業工程もかなり複雑なんですが、この納まり、どうやってつくるかを示す教科書が存在しません。いきなり現場で試すのは流石に無理があるので、森社長と一緒に作る家が全部パッシブハウスという高橋建築高橋さんの現場をまず見学、そして 技術に明るい設計者仲間の高本さんや、オガスタ新潟の小林監督などにも相談しつつ、上記のようなマニュアルを作成、

森大建地産の大工さん全員参加で、実物大のモックアップを作成しました。大工さんたちは初めての作業でも、あっという間に改善策を思いつきますから、それをマニュアルにもう一度反映して現場に臨み、困難な窓納まりを無事納めることができました。

この案件は長期優良住宅で、耐震等級をとるために「ホームズ君」を使って計算しています。このときは 森大建地産から専門の会社にホームズ君の入力→申請を外注しましたが、その後のいろいろいじりまわしているうちに、品確法の耐震等級3や許容応力度計算を、同ソフトでできるようになりました(ちなみに、池尻の3階建ては、外注せずに飯塚が自ら構造計算書作成しました。)。同様に、「ホームズ君」は温熱機能の方も使いこなしつつあります。

高性能住宅は設計(計算)も施工も大変なので、意匠系の設計事務所・工務店には嫌われますが、アイプラスアイは、こんな風に意匠も性能も両方取りできるので、これからご依頼いただく方は、この家のような超高性能が当たり前になる時代を見越して、意匠性能両方を頑張る家にして頂ければと思います。

また、三重県伊賀市、 津市、松阪市、鈴鹿市、亀山市、四日市市、名張市 などにお住いの皆様は、ぜひ森大建地産にご依頼ください。アイプラスアイで設計のお手伝いも可能です。