シネジック+旭化成建材 来所

伊賀の家プロジェクト、秩父の高橋建築高橋さんから、付加断熱ありの外壁はビスで持たせればヒートブリッジ減らせるとアドバイス頂いたので、付加断熱の下地の入れ方、ビスの留めかた再検討中です。付加断熱はネオマフオーム。今日は旭化成建材一坊寺さんとシネジック(日本パワーファスニング)寺澤さん来所。方針を大体決めました。

いろいろなビスのサンプルも頂きました。ひねり金物やめられる「タルキック」や外張り断熱用の「パネリード」は定番商品でご存知の方も多いと思いますが、シネジックさんはビス専門メーカーですから、いろいろ興味深い商品揃ってます。3本打てば羽子板やめられる、全ねじの「パネリードX」は露出梁で使えそう。プロイズ処理された「パネリード鋼」はバルコニ鉄骨の固定用ビスで使えそうです。他には5倍の床倍率出せる厚物合板固定用ビスが面白いと思いました。

新潟K邸階段詳細


オガスタコラボパート2、新潟K邸は基礎工事が始まって、プレカット承認が丁度終わったところです。

オガスタさんが社員旅行に行ってる隙に、飯塚は階段詳細検討中。壁から片持ち構造になるので、できるだけ頑丈になるように壁の中の下地の入れ方まで考えました。壁の中は見えなくなるので、基本現場サイドにお任せですが、絵があれば監督と大工さんが打ち合わせる時使えるはずですからね。

蹴込み板根元はパッキン材挟んで柱・間柱にビス止め、蹴込み板小口は厚物合板の耐力壁裏からビス止め補強します。踏み板も間柱材でサンドイッチ。回り段部分も、集成材で梁から吊る+壁からの片持ちで不安のないように。手すりもCGで納まり確認しました。


図面はこんな感じ。いつもどおり、寸法おさえ、集成材の向き、手すり端部のディテールその他、この一枚の図面ですべてがわかるようになっています。

葉山Q邸 04案

葉山Q邸、舟形の平面は相変わらずですが、今回は中央直階段と中央屋上テラスを試しました。

階段の上に階段を積む形式。収納は各部屋に設けることにして、部屋自体を広くしました。

中央屋上テラス部から採光できるので、北側はあえて壁っぽくする形を検討しました。

浦和M邸05案


毎度違う形式で迷走する浦和M邸。前回案は、プライバシーを守るための南側の直立壁がやっぱり目に馴染まない、本当は前川自邸のような大屋根にしたかった、アトリエ玄関の在り方がイメージと違う、といったご意見いただき、またもやゼロスタートで再検討。
今回の05案は、1階玄関前の中庭と、和室の前庭となる空中のデッキテラスを大屋根で囲い込む形式でまとめました。こういうタイプの中間領域はちょっと新しい感じがしますがいかがでしょうか。デザインは大屋根→和風では普通なので、林雅子さんの屋根型ピロティとか、ズントーのサーペンタインパビリオンのように、抽象度の高いエッジの効いた幾何学形状でご提案しました。


2階のメイン空間となる和室は、大屋根で切り取られたテラスと連続。南側にちょろっと見える大屋根エッジは低いので、視覚的に鬱陶しい感じもありません。外観のモダンさとは反対に、居心地のよさそうな和室になっております。

荻窪K邸もうすぐ竣工

荻窪K邸もうすぐ竣工です。2階の大開口とハイサイドライトが特徴です。準防火地域なので、シャッター付きサッシのシャッターを軒天に仕込んでいます。

内部は塗装工事、玄関タイルの施工中。内部木は一部あらわしですが、JBN方式の省令準耐火仕様です。

伊賀の家 B棟上棟


伊賀の家B棟上棟しました。B棟は途中で勾配が変わる流造りテイスト屋根のセミナースペースとなっています。付加断熱なし、屋根は外張りです。ダイライトと1層目の野地に気密テープ貼ってもらいました。


完成予想図。中央のサッシは木製のへーべシーベで2間分ドカンと開口します。マルシェ開催時などは内外一体に使えます。


屋根色はホワイト系検討しましたが、艶消しのグレイ色、シルバー色は黒っぽい色と反射率があまり変わらないので、つやありのシルバー色を採用することにしました。外壁の杉はノンロット塗装2色使い(イエローオーク、ニューブラック)で、少しモダンに見せる計画となっています。

千葉寺N邸 配筋検査&耐圧コン打設


2/22千葉寺N邸配筋検査by熊沢建築士。基礎は3間☓5間の大きさ。青ユニフォーム=JIOの検査も同日行われ、特に問題なし。


人通口部は「住宅基礎の構造設計演習帳」に基いて配筋してます。立ち上がり断面をフラット断面に置き換えて鉄筋量算出する明快な考え方です。鉄筋が50ピッチで密に並びます。


23日耐圧盤打設しました。

葉山Q邸01案


新しいお仕事、葉山Q邸01案。敷地が南北に長くR付、海の近く、ご主人のお仕事、その他もろもろの話との関連から、船のような形の住宅をご提案しました。


01案は北側にも富士山を望む西向きにテラスを設けました。
前回の自宅ヒアリングで、船みたいなかたちがいいんじゃないかと予告してあったんですが、最初っからご主人「イメージ通りでびっくりした」とのことで、このまま突っ走れそうな雰囲気です。四方から眺められる建築になるので、格好良く速そうな姿でまとめたいと思います。

浦和M邸03案


浦和M邸03案。敷地の日当たりのよさを考慮。手前平屋部分の手すり壁を立ち上げて、プライバシーを守りながら2階リビングに大きな窓を確保する方法は前回案を踏襲。屋根が切妻になって、次第にオーソドックスな落ち着きのあるかたちに収斂しつつあります。

今回作業のテーマは間取り。①玄関をアトリエに。意図的に経由部屋にする。②ウォークインクロゼット、脱衣室には寝室から直接アクセスする(ホールを経由しない)。③脱衣室に室内干しスペースを隣接。④室内干しスペースには外物干しを隣接。⑤2階は和室とDKを隣り合わせに。2階中央を吹き抜けとするのはNG・・・といったやや特殊なご要望。でも住宅は建主さんが暮らしやすければそれでいいわけで、間取りの構成ルールは普通でなくても一向にかまいません。ご夫婦であれば、4人家族と違う間取りになるのは当然です。むしろ、階段・廊下にすべての部屋が連結するような普通の構成ルールを疑う方が大事かと思います。

ということで、今回はご要望に優先順位をつけて指示いただいたので、目標とする33坪長方形平面の中に諸室を無事レイアウトできました。
次の課題は玄関。04案はアトリエ玄関の平面形状をいじって、玄関を南向きに変更予定です。

飯能K邸1年点検

飯能K邸、榊住建の1年点検があるというので、便乗見学させて頂きました。庇出てるのでウッドロングエコはいい感じに色づいています。植栽は親御さんが住む予定の付属棟の計画後にやろうということで、植栽はまだ手付かずです。

内観です。ジャトバの床材が素晴らしい。大窓に設置したハニカムスクリーンはノーマンジャパンの分厚いやつですが、あるとないとでは大違いだそうです。お子さんちょうど1歳で内部は安全対策が課題です。

DJコーナーには大量のCDやレコードが設置されてます。上部ロフトにはハンモック。昼寝に良さそうですねえ。

2階のアトリエコーナー。可愛らしい飾り付けはプロ級です。


「塗装した食器棚棚板などが毛羽立っていて掃除がしにくい」とKさん。千代岡社長「ダンボールでこすれば毛羽だちなくなる」とのことで、実演中。多少塗装落ちますが、紙やすりみたいには塗装が剥げる感じではなく、ざらつきかなり抑えられます。針葉樹とかでやるとつるつるになりすぎるくらい。みなさんもぜひやってみてください。

稲毛S邸 今日の現場

稲毛S邸は、大工断熱工事、板金工事、設備電気工事など、着々と進行中。外壁ももうじき始まります。写真は2階小屋裏収納からの眺め。雪山のクレバスのような裂け目空間から面白い光が射しています。

破風と鼻隠しの高さを変えた納まり @荻窪K邸


鼻隠しと破風は高さをそろえ、同じ断面を回すのが原則です。軒樋の固定を考えると鼻隠しは最低でも130~150程度の寸法になるのが普通。その寸法に合わせると破風は結構大きくかつ分厚くなるので、軒ゼロけらばゼロ案件では、意匠的にはいまひとつという感じになります。
そこで荻窪K邸では両者の納まりを変えました。鼻隠しに対し、破風は小さくおさえています。机上では解けた感じがしなくても、こういう具合にできてみると、ごく自然に納まっていますね。どうせ鼻隠しは樋の裏になるし、うちの事務所では屋根壁同色なら高さの違いは、気にしないことにしています。

鈴木アトリエさんと初顔合わせ


先月末の1/26、新宿ジンギスカン名店にて、「片付けの解剖図鑑」の鈴木信弘さん(一番左)、奥様の洋子さん(右)と初会合。せっかくなので鈴木さんの「片付けの解剖図鑑」と私の「間取りの方程式」を共に編集した天才編集者の藤山さん(左から2番め)や、共通の友人である「あすなろ建築工房、関尾さん(撮影者)」もお誘いして、いろいろ情報交換いたしました。(もともと、この会合を企画してた吉田工務店吉田社長はインフルエンザで来れず)

「片付けの解剖図鑑」や「住まいの解剖図鑑」はアイプラスアイの推奨図書ですし、鈴木アトリエさんは庶民に手が届く高性能なデザイン住宅を沢山設計されていますので、飯塚がデビューした時からHPの営業術含め、勝手に色々参考にさせていただいていた事務所でもあります。で、初めてお会いした感想は、元気がよくって話が上手、肩に力が入ってなくてバランス感覚も優れる、想像通りのお二人でした。最近は新住協に入ったり、床下エコンに挑戦したり、木製サッシを積極的に使ったりと、性能方面も頑張られています。事務所経営のあれこれ含めいろいろ共通点も多いので、お話は大いに参考になりました。

で、この日に正式に動き出した企画がひとつ。鈴木さん+藤山さん+飯塚に、この日学校があって都合がつかなかった「住まいの解剖図鑑」の増田奏さんを加えた、藤山さん編集の解剖図鑑シリーズ3部作(リアル解剖図鑑シリーズ2作+方程式シリーズ1作)の展覧会、座談会です。4月予定で、どんななるか未知数ですが乞うご期待です。