葉山Q邸01案


新しいお仕事、葉山Q邸01案。敷地が南北に長くR付、海の近く、ご主人のお仕事、その他もろもろの話との関連から、船のような形の住宅をご提案しました。


01案は北側にも富士山を望む西向きにテラスを設けました。
前回の自宅ヒアリングで、船みたいなかたちがいいんじゃないかと予告してあったんですが、最初っからご主人「イメージ通りでびっくりした」とのことで、このまま突っ走れそうな雰囲気です。四方から眺められる建築になるので、格好良く速そうな姿でまとめたいと思います。

浦和M邸03案


浦和M邸03案。敷地の日当たりのよさを考慮。手前平屋部分の手すり壁を立ち上げて、プライバシーを守りながら2階リビングに大きな窓を確保する方法は前回案を踏襲。屋根が切妻になって、次第にオーソドックスな落ち着きのあるかたちに収斂しつつあります。

今回作業のテーマは間取り。①玄関をアトリエに。意図的に経由部屋にする。②ウォークインクロゼット、脱衣室には寝室から直接アクセスする(ホールを経由しない)。③脱衣室に室内干しスペースを隣接。④室内干しスペースには外物干しを隣接。⑤2階は和室とDKを隣り合わせに。2階中央を吹き抜けとするのはNG・・・といったやや特殊なご要望。でも住宅は建主さんが暮らしやすければそれでいいわけで、間取りの構成ルールは普通でなくても一向にかまいません。ご夫婦であれば、4人家族と違う間取りになるのは当然です。むしろ、階段・廊下にすべての部屋が連結するような普通の構成ルールを疑う方が大事かと思います。

ということで、今回はご要望に優先順位をつけて指示いただいたので、目標とする33坪長方形平面の中に諸室を無事レイアウトできました。
次の課題は玄関。04案はアトリエ玄関の平面形状をいじって、玄関を南向きに変更予定です。

飯能K邸1年点検

飯能K邸、榊住建の1年点検があるというので、便乗見学させて頂きました。庇出てるのでウッドロングエコはいい感じに色づいています。植栽は親御さんが住む予定の付属棟の計画後にやろうということで、植栽はまだ手付かずです。

内観です。ジャトバの床材が素晴らしい。大窓に設置したハニカムスクリーンはノーマンジャパンの分厚いやつですが、あるとないとでは大違いだそうです。お子さんちょうど1歳で内部は安全対策が課題です。

DJコーナーには大量のCDやレコードが設置されてます。上部ロフトにはハンモック。昼寝に良さそうですねえ。

2階のアトリエコーナー。可愛らしい飾り付けはプロ級です。


「塗装した食器棚棚板などが毛羽立っていて掃除がしにくい」とKさん。千代岡社長「ダンボールでこすれば毛羽だちなくなる」とのことで、実演中。多少塗装落ちますが、紙やすりみたいには塗装が剥げる感じではなく、ざらつきかなり抑えられます。針葉樹とかでやるとつるつるになりすぎるくらい。みなさんもぜひやってみてください。

稲毛S邸 今日の現場

稲毛S邸は、大工断熱工事、板金工事、設備電気工事など、着々と進行中。外壁ももうじき始まります。写真は2階小屋裏収納からの眺め。雪山のクレバスのような裂け目空間から面白い光が射しています。

破風と鼻隠しの高さを変えた納まり @荻窪K邸


鼻隠しと破風は高さをそろえ、同じ断面を回すのが原則です。軒樋の固定を考えると鼻隠しは最低でも130~150程度の寸法になるのが普通。その寸法に合わせると破風は結構大きくかつ分厚くなるので、軒ゼロけらばゼロ案件では、意匠的にはいまひとつという感じになります。
そこで荻窪K邸では両者の納まりを変えました。鼻隠しに対し、破風は小さくおさえています。机上では解けた感じがしなくても、こういう具合にできてみると、ごく自然に納まっていますね。どうせ鼻隠しは樋の裏になるし、うちの事務所では屋根壁同色なら高さの違いは、気にしないことにしています。

鈴木アトリエさんと初顔合わせ


先月末の1/26、新宿ジンギスカン名店にて、「片付けの解剖図鑑」の鈴木信弘さん(一番左)、奥様の洋子さん(右)と初会合。せっかくなので鈴木さんの「片付けの解剖図鑑」と私の「間取りの方程式」を共に編集した天才編集者の藤山さん(左から2番め)や、共通の友人である「あすなろ建築工房、関尾さん(撮影者)」もお誘いして、いろいろ情報交換いたしました。(もともと、この会合を企画してた吉田工務店吉田社長はインフルエンザで来れず)

「片付けの解剖図鑑」や「住まいの解剖図鑑」はアイプラスアイの推奨図書ですし、鈴木アトリエさんは庶民に手が届く高性能なデザイン住宅を沢山設計されていますので、飯塚がデビューした時からHPの営業術含め、勝手に色々参考にさせていただいていた事務所でもあります。で、初めてお会いした感想は、元気がよくって話が上手、肩に力が入ってなくてバランス感覚も優れる、想像通りのお二人でした。最近は新住協に入ったり、床下エコンに挑戦したり、木製サッシを積極的に使ったりと、性能方面も頑張られています。事務所経営のあれこれ含めいろいろ共通点も多いので、お話は大いに参考になりました。

で、この日に正式に動き出した企画がひとつ。鈴木さん+藤山さん+飯塚に、この日学校があって都合がつかなかった「住まいの解剖図鑑」の増田奏さんを加えた、藤山さん編集の解剖図鑑シリーズ3部作(リアル解剖図鑑シリーズ2作+方程式シリーズ1作)の展覧会、座談会です。4月予定で、どんななるか未知数ですが乞うご期待です。

逗子S邸01案

新しいお仕事、逗子S邸01案。庭側(東南東方向)の間口4間、奥行き4.5間のシンメトリ切妻でご提案。環境が良いので5箇所で切妻ボリュームを凹ませて、中間領域をつくりました。庭に面する2階リビングは、柱間をすべて開口にした「間戸(まど)」に。妻側(北北東方向)はハンマーヘッド型壁面の中央に、背後の山の斜面を見るための象徴的な大窓を設けました。
ちなみに、この敷地、北側斜線が2方向(北北東方向、西北西方向)にかかりますが、天空率で逃げる作戦です。

リビングはクローバー間取り。多方向から光を導入します。「必ずしも機能的でなくて良い。もっとファンキーに。もっと妖しげに。NHKが集金に来ないくらいの。部屋はコーナーでも良い。・・・」といった高度なご要望を頂いたので、居場所だらけの物語性のある住宅を、楽しんで設計したいと思います。

浦和M邸02案

浦和M邸02案。東西に長く日当たりの良い敷地形状を生かすべく、今回は間口を一間広げ奥行きを半間狭めた案をご提案。2階リビングの目隠し壁を横強調の要素として利用。ピロティ感のある形状でまとめてみました。玄関は西方向からのアクセスとなったので、西面にもファサードをつくりました。01案のいいとこ取りして、なかなかうまくいったと思ったのですが、片流れ屋根は好みでない、和室とリビング間に吹き抜けを挟むのはイメージと違う・・・その他色々こだわりどころをお聞きしましたので、03案、間取りは大きく変更予定です。

伊賀の家 色検討

年末から現場が始まった伊賀の家ですが、森社長から風土に合うのは結構だけど、ナチュラルテイストの外観が地味すぎるというか、田舎の風景に同化しすぎてインパクトに欠けるんじゃないか、的な話をいただいたので、外観の色を再検討してみました。

考えたのはこんな感じ。屋根ガルバは真っ白に。壁は木だけどオレンジ系。軒天やサッシまわりはしっかり真っ黒にして、鉄骨造的なシャープさを出すとともに樹脂サッシの甘いディテールを消し去る、という案です。

雪が降った後の風景って爽やかですよね。ちょうど新潟で大雪が降って新潟Tさんの家も真っ白(写真はTさんのフェイスブックよりお借りしました)。木と白い屋根よく合うんですよね。また、白は反射率高いので、夏季の負荷低減になるからパッシブハウスとしては理にかなっています。

木部は当初ウッドロングエコで想定していましたが、原色に近づけた方が都会的な雰囲気が出るので、オレンジ系に。横浜S邸くらいの色合いにしてもいいのではないかと。

玄関横の壁は真っ白にして、看板代わりに。この写真がホームページのトップを飾ってもいいと思います。

B棟も同じ原理で着色。アイストップとなる向かって右の壁は、例えばベンガラ色とかで着色しても面白そう。

C棟も、屋根は白、木はオレンジ、骨組みや軒天は真っ黒に。樋もないので、とてもシャープな印象になりそうです。

 

花見川区O邸02案 


花見川区O邸02案。今回のミッションは完全に勾配屋根の表現をやめることと、縦列駐車でなく直角駐車とすること。北の道路側から見た外観は01案の立面を踏襲してます。


少し西側に回り込んだ外観。できるだけ簡単な立体にすることを目標にしていますが、直角駐車かつ、高度斜線がかかるので、どうしても複雑な形になります。分身の術という感じでこれはこれで面白いですかね。


庭側から見るとまた、まったく違う外観となります。土浦亀城っぽいでしょうか。密集地なので2階は行き違い窓を2つ積み、できるだけ上の方から採光しようとしています。テラス上部には大きな庇を出しました。

森山高至さん2018年の予言

毎年恒例の森山高至さんの予言ですが、今年はフェイスブックに書き込みいただいたのでこちらにも転載いたします(以下引用)。

明けましておめでとうございます。Word Pressで新HPですか、ちょうど良いタイミングなのではないでしょうか。 一応、お正月にあたり今年の運気の流れを見てみました。

本年、平成30年は戊戌(つちのえ・いぬ)です。字が似ていますが、つちのえは土の兄という意味です。戊も戌も茂という字の造りです。つまり、繁栄を意味する歳であるということ、十干は植物の転成を暗示したものであり、戊(つちのえ)はちょうど、植物の成長の中間点。茂った樹木は陽にして盛んなれど、伸びすぎた枝葉の内側に陰を生じる恐れあり、の時期です。戌(いぬ)には矛という武器の意味もあり、樹木の剪定の時期を意味しています。むしろこの繁茂の中での一新が期待される歳でもあります。

これを建築業界で喩えるなら、オリンピック工事も佳境に入り未曾有の好景気と言われる建設業界ですが、忙しくなったというものの、現場で働く中小零細企業には実際にはその好景気の実感はありません。リニア談合問題でも噴出しているように、長い不況が続き建設業者は事業継承ができず新規参入者もいないなか著しい生産性の低下の中で、仕事を選ぶ傾向にあります。つまり、今年は取捨選択を誤ってはならぬ年ということになります。スリム化と尖鋭化です。それにより来年の己(つちのと)に自己の姿が現れてくることになります。

これを我々の身近なところで言えば、昨年までは手は広げるだけ広げるべきでしたが、本年は何をメインでいくかをハッキリさせる年になる、ということです。
僕の場合では、もはや建築系文化人(そんなんで本当に仕事になるのか不明ですが)を目指す以外ないのかな、、と半ば諦めの境地ですが、昨年から始めている建築や街のプロデュース的な仕事が伸びるのかもしれません。

飯塚さんの場合には、ここのところ取り組んでこられた「新人教育的思考」を通じての、設計施工の両方に対する普遍的な建築技術とデザイン技術の普及活動が、本格化するかもしれませんね。食育という言葉がありますが、住育、建育、といったような、現実の建物を建てながら、人々を教育していくような展開です。(引用終わり)

森山さん、あけましておめでとうございます。恒例の新春予言ありがとうございます。「醗酵するか腐敗するしかない」という昨年の森山さんの予言https://iplusi.exblog.jp/23771722/ のとおり、豊洲問題は完全に泥沼化、腐敗がどんどん進んでいますね。

幸い、アイプラスアイは発酵の方でうまくまとまりました。昨年の飯塚の活動を改めて振り返りますと、いつも通りの仕事+法政の構法スタジオに加え、オガスタ新潟さんとのコラボは建築知識ビルダーズや日経ホームビルダーに掲載され大成功、2年の歳月をかけて執筆した「新米建築士の教科書」は紀伊国屋本店建築書でトップテン入り、建築知識では「飯塚豊から見た最高の住宅工事」監修、伊礼さんとの書店セミナーや、オガスタ相模さんとのセミナーまであって、様々な活動の相乗効果で事務所としての醗酵が進んだ年だったと言えると思います。

さて、今年は「スリム化と尖鋭化」が要点ですか。昨年末新しい仕事が4つ始まって、進行中が10軒になり今年はもう何とか乗り切れそうな感じ、ちゃんと仕事選んで、これまで以上に仕事の「質」を高めていけばいいってことですかね。

「住育」も面白いです。なんとなく最近「建築家が今まできちんと取り組まなかったデザイン分野」に興味があります。それはモダニズム以前の古き良き時代の建築・建築家なしの建築とかはもちろんですが、人があふれる蔦屋書店T-SITE的なものとか、タブチキヨシさん的なものとか、インテリアコーディネート的なものとか、いろいろです。お施主さん含めて様々な人たちと接し、教えつつ学ぶということを通して、タコ壺化しない設計というものができればなあと思っています。

森山さん、ツイッターなどでつぶやかれていた「小説」書いて賞とるのいいと思います。年内にぜひお願いします。