松戸N邸スーモ撮影

8/12は松戸N邸、雑誌スーモ注文住宅の取材でした。 今日の撮影スタッフは 、カメラマン橋本裕貴さん、ライター松林ひろみさん、編集若林有美さん。

この家は過去にマイホームプラス、ライヴズ、建もの探訪の取材を受けていますが、竣工後8年たってもまだ取材依頼があるっていうのがすごいですね。時が経つにつれ物は増え続けていますが、いつ伺っても、格好良く整えられています。

発売が10月ということで長袖着ていただきました。紫檀のパーケットフロアは自然な光沢感がでていい感じに。

シンプルなI型キッチン。改めて見ると吊り戸棚を白くしたのが良かったですね。壁面は業界では最近流行ってる?馬目地のタイル。8年前の建物ですから何周も早かった感じでしょうか。

階段の手すりは武骨な木製で手すり子がスチールです。 玄関入ったところの床はスレート、 一般床はパーケット。キッチンの天板はバイブレーション仕上げ。垂木みせで、サッシはアルミ樹脂複合 、断熱等級4で性能も確保しつつ 材料を厳選してるので安っぽさはゼロです。一方絞れるところは徹底的に絞っています。外壁はガルバ小波、間仕切りは最少、 ドアは納戸と脱衣と2階トイレ、3枚しかありません。 自分の設計ですが、 税抜き2000万ちょっとの工事費は今見ても配分が絶妙です。

ハイサイドライトで明るい玄関。あまりに格好つけるのは逆に格好悪いということで、外しアイテムとしてペナント飾っています。さすがi+iお施主のインテリア番長。

どこもかしこもインスタ映えで撮影シーンがありすぎです。設計者があらかじめ用意する借り物のインテリアでなく、お施主さんが後からつくった自らの世界観を表現する自分なりのインテリア。理想的です。

池尻A邸現場状況

池尻A邸は内部大工工事がほぼ完了。昨日はコンセント開口など電気屋さんが施工中でした。屋根外壁も終わっていますので、足場はもうじきばれる予定です。

3階は急こう配の壁がある空間。窓少な目ですが、手前と奥の窓の光が距離感を作っています。正面南側は隣家屋根越しに採光してます。階段吹き抜けの手摺は3階建てだと1.1mが要求されます。鬱陶しいので、現場で笠木を少し浮かせる形に変更しました。腰壁間にはパイプがついて、室内干しスペースになります。

2階は3階とは対照的に東面道路側が全面窓の空間です。完全なワンルームなので、狭小地だということを全く感じさせないくらい広々としてます。窓際には全面的にベンチを設けます。

2階から3階の階段はスケルトンなので3階の西側窓から光が落ちてきます。 準耐火建築ですが60厚にして木あらわしに。階段真ん中の壁は非構造で90角をボードでくるんでいます。右手はトイレ、洗面スペースです。

1階から2階の階段は天井あり階段ですが、階段下はできるだけ開放的なつくりにして、部屋と一体化させています。右手の家具は移動式の仏壇収納。

雑誌「だん」に間取り記事執筆

高断熱住宅に特化した雑誌「だん」に「正解間取りのつくり方」という記事を執筆しました。
話の展開は「しくじり間取りあれこれ→正解間取り」という、スーモやオレンジページ?みたいなベタな流れなのですが、実は原稿依頼の時、発行元である新建新聞社、三浦社長がわざわざ来所されるくらいの肝入りコーナーなのです。
間取りづくりで一番大事なことを全部要約するべく、飯塚自ら18ページ分、文章、イラスト内容、事例、レイアウト、全部考えました。なかでも、この雑誌のためだけに制作した「しくじり間取り」が見所です。ここでは「コンセントが足りない」といった、かわいらしい「しくじり」は軽くスルーして、後で気づいても手遅れな、根本的かつリカバリー不可能な「しくじり」を完全網羅しました。あなたの家の間取り、実は「しくじり間取り」になってるかもしれません。ぜひ誌面で確認してみてください。
ゴールデンウィーク丸々つぶして書いただけあって、プロが読んでも役に立つ(というか素人さんは自分で間取り書くののが嫌になる)本格的な記事になっていると思います。

間取りと性能のお手本、高断熱住宅事例も3例掲載しました。この雑誌、一般向けにもかかわらず、なぜか一般書店では買えませんが、アマゾン(リンク)では購入可能です。松尾さんあり、西方さんあり、Ms佐藤さんあり、私の記事以外も見どころ満載ですが、400円(+税)と超お買い得です。ぜひご覧ください。

茅ケ崎タウンハウス最新案

茅ヶ崎タウンハウス最新案。手前の階段は子世帯。1階は玄関と階段のみ。2階がリビングで、3層目は小屋裏収納のトリプレット構成。1階階段後ろのスペースは親世帯が使います。

こちらは東側の切断面。親世帯玄関は東側中央で、玄関上部は吹き抜け。親世帯が一部2階北側を占拠したメゾネット構成。吹き抜け南側と、三層目は子世帯。普通に積層するとどうしても一階が小さくなり、空間的にも面白みがなくなるので、立体的に空間を活用したわけです。

外観。シンメトリーの静かな輪郭の中に、複雑に絡み合う空間が内包されているのです。

今週末8/3は学芸大学H邸オープンハウス

今週末8/3は学芸大学H邸オープンハウスです。お誘いあわせの上お越しください。詳しくはこちら。見どころいろいろご紹介します。

2階、北側のキッチン前から南側リビング方向を見たところ。短辺方向の耐力壁はコボットで確保。うなぎの寝床の抜けを生かした構成です。コボットと階段の勾配はぴったり合わせています。さらに写真右手の吹き抜け部屋根勾配も、階段と大体一致させています。

キッチン背後は炭入りモルタル塗り。右手の壁はレッドシダー。コンロ横はステンレス貼りです。梁はEPの塗りつぶしです。

キッチンのダイニング側は収納です。これは手前の扉勝ちディテールの手かけ。

キッチンから西方向を見たところ。屋根構造体はあらわしでEP塗り。 この後、床を暗色に着色予定です。キッチン天板はステンレスヘアライン。シンクはレールが2段入った立体シンクです。

1階西側の巨大壁面収納。扉も家具もラワンで統一してます。コンセントやスイッチはビスありの新金属プレートにグレイのフルカラー本体を合わせています。光が弱いので床は2階のようには濃くしません。

スチール手すりも付き、あとは外付けシェードつけば大体完成です。外壁三角形門型はレッドシダー。1階の黒い外壁と軒天は杉板になっています。

飯能K邸付属棟オープンハウス

来る2019年7月27日の土曜日、建主様のご厚意により、アイプラスアイ設計事務所で設計監理いたしました、飯能K邸付属棟
https://iplusi.info/category/blog/hannoh-k/
のオープンハウスを開催できることになりましたのでご案内致します。
飯能K邸は分棟型の二世帯住宅で、今回完成した付属棟は、谷側に絶景を望むKさんご両親のための住まいとなります。外壁は杉板で、屋根は腰折れ屋根の主屋と調和したシンメトリーな切妻。一部小屋裏2階をもつシンプルな平屋の構成です。 急こう配屋根の室内は 1階:15坪、小屋裏2階:6坪、計21坪という規模を一切感じさせない、広々とした眺めの良い空間に仕上っております。

■住所:飯能市美杉台7丁目
■日時:2019年7月27日(土)、am11:00~pm4:00
■最寄駅:西武池袋線 飯能駅南口よりバス13分(15分おき程度)美杉台ニュータウン下車、バス停より徒歩5分
■バス時刻表はこちら
■車の場合:駐車可能です。
■ご連絡先:アイプラスアイ設計事務所 飯塚豊
mail:yutakaiizuka2000@yahoo.co.jp

なお、見学会は予約制となっております。見学希望の方は、お越しになる大体のお時間、お名前、見学人数、ご連絡先、家作り予定者・設計者・施工者 ・OB・その他の別をお知らせください。

東側は小屋裏2階があって、その下は寝室です。階高は2255と極限まで低くしています。主屋の家具建具はこげ茶系でまとめましたが、付属棟は枠、家具、建具、すべてナチュラル系でまとめました。天井はツガ、床はスギとも、ほとんど節はありません。

左手は谷側の絶景を望む横連窓。ダイニングテーブルに座ったときにちょうど良い高さ。
キッチンをシナ素地でみせるのは7年ぶりくらいでしょうか。濡れ色にならない塗料で塗装する予定です。正面のボード部分には、鉄粉の入った白い二丁掛のタイルを貼る予定です。コンロ横収納の足元は床下エアコンのスペースです。

小屋裏2階からの眺め。梁間方向は、@1250で、桁、母屋、棟木、母屋、桁が並ぶのですが、母屋と棟木の転び止めになるように、@1250ピッチで壁を配置しています。リビング中央のフレームも、母屋位置に束が立っています。一切の無駄がない和小屋の構成です。

矩計図です。屋根は8寸勾配でデッキからの軒高は2m以下。断熱は耐圧下XPS25mm、基礎内断熱XPS3種B100mm、壁充填高性能GW105㎜、屋根高性能GW210㎜。野地は一枚で屋根通気は通気くん方式。屋根の剛性はラフターロックでとっています。

表面積が小さく屋根割合が多いのでUA値はHEAT20G2クラスの0.46。ηAC値は2.2ありますが、平屋なので遮蔽は簡単です。

学芸大学H邸オープンハウス

来る2019年8月3日の土曜日、建主様のご厚意により、アイプラスアイ設計事務所で設計監理いたしました、 学芸大学h邸
https://iplusi.info/category/blog/gakugeidaigaku-h/
のオープンハウスを開催できることになりましたのでご案内致します。
学芸大学H邸は狭小間口の敷地に建つ3層構成、2階リビング型の住宅です。 斜線制限のために屋根は複雑な形をしていますが、構造体は露出させています。 また、ウナギの寝床でも狭さを感じさせないように、視線が家の端から端まで見通せるようになっています。

■住所:世田谷区下馬
■日時:2019年8月3日(土)、am10:00~pm4:00
■最寄駅:東急東横線学芸大学駅、徒歩11分
■車の場合:コインパーキングご利用ください
■ご連絡先:アイプラスアイ設計事務所 飯塚豊
mail:yutakaiizuka2000@yahoo.co.jp

なお、見学会は予約制となっております。見学希望の方は、お越しになる大体のお時間、お名前、見学人数、ご連絡先、家作り予定者・設計者・施工者 ・OB・その他の別をお知らせください。

国立N邸 小上がり+ラウンジピットの検討

国立N邸は基本設計のまとめにむけて、間取りをフィックスする必要があります。昨日の打ち合わせでは、基本間取りに加え、小上がり、ラウンジピットのあり方を検討しました。

こちらが原案。デッキと同レベルのベンチが小上がりと同レベルでつながる計画。外部木フェンスで視線はある程度遮られますが、小上がりがデッキと同レベルであるために、今ひとつ守られ感がなく、そこにずっといたくなる感じはやや希薄でしょうか。また、 キッチンは「アイランドまわり回遊できる」というご要望の形とは違います。加えて、小上がりとキッチンに挟まれたスペースは結構狭く、テーブルはポジションも限定されますし、ちょっと窮屈な感じです。

こちらが昨日の我々の提案。デッキ同レベルベンチが登り龍のように2階に駆け上がっていくような意匠。このプランなら、ご要望のアイランドカウンター一体型大テーブルも設置できるし、もう一台机を置いてベンチを椅子代わりにした、可動書斎利用もできそう。ごろごろするのはラウンジピット。動線から切り離されているし、囲まれ感がある分、小上がりより落ち着けそうです。
そんな大テーブル、窓際ベンチ、ラウンジピットという3つの拠り所トライアングルがあれば、家族が思い思いの場所で過ごせそうです。
この案の基本間取りは、吹き抜けを真ん中を設けることを避けたものですが、結果的にそれが幸いして4間×3間半に柱が一本だけ立つ、広々した空間が生み出せました。当初、我々は真ん中吹き抜け推しだったんですが、この案なら端っこ吹き抜けのほうが良さそうな感じがします。

「創造系不動産」佐竹さん鈴木さん来所

6/17、失敗しない家づくりのための情報サイト 「 ハウスベースプレス」編集長、植村さんのご紹介で、創造系不動産、佐竹さん(右)、鈴木さん(左)来所。

業界で大変話題となった「建築と不動産のあいだ」の著者、高橋寿太郎さん率いる「創造系不動産」は、設計事務所で建てることを前提に土地探しをしてくれる、建築に詳しい不動産会社。設計事務所で建てるとなれば、土地費用は安く押さえなければならないケースも多いので、手数料収入は減るかもなのに、土地探しの手数料は通常の仲介手数料の範囲内。ライフプランを含むローン提案でも10万円くらいでいいそうなので、今後はアイプラスアイにいらっしゃった土地なしのお客様の相談に、積極的に乗っていただこうと思います。

私の旧ブログ土地関連の過去記事など読んでいただけるとわかりますが、私は土地の見立ては得意分野。「新米建築士の教科書」や「絶対トクする[土地・建物]の相続・税金・法律ガイド」などでも、土地選び土地調査の詳細を解説しているので、うちと創造さんの組み合わせは、最強のタッグとなるはず。これから土地探しを始められるお客様は、ひとまず一度ご来所ください。

蛇足ですが、佐竹さん実はラッパーだそうで、youtubeに本格的なPVもあるので貼っておきます。
https://youtu.be/lStOXruYhDY




学芸大学H邸今日の現場

学芸大学H邸足場外れました。なんかカフェっぽいですね。かたちは当然、間取りに先行して考えています。月末の竣工を目指し急ピッチで工事が進んでいます。

構造体のEP塗装も完了しました。

Hさんが徹底的にこだわった、2階東面のレッドシダー張りも完了。ミッドセンチュリーな感じでとてもゴージャスです。乱尺材だと賑やかになりすぎるので、 ある程度のランダムにみえるよう、指定寸法に定尺材をカットして、うちで書いた割付け図どおりに張っていただくという、とても手間のかかる工事をしています。

北側のコアはラスモルタル仕上げになりますので、ひとまず合板が張ってあります。n-40くらいの色合いになります。

超うなぎの寝床なんですが、1階はあえて殿中でござる式の通り抜け部屋にしたので、狭さは全く感じません。左手はすべて収納です。引き戸はすべてラワン合板。1階東面の臙脂色は新潟K邸と同じ色です。

「茅ヶ崎テラスハウス」設計スタート

新しいお仕事が始まりました。上のCGは、敷地の座標と、完全分離の2世帯住宅という内容だけ教えていただいたときに作ったものです。断熱性の高い家という要望はお聞きしていたので、南面は冬期の集熱面になるように大きく開口、東面はシンメトリの切妻でファサードをきちんとつくりながらも、中の生活が外に現れない抽象的な立面で計画しました。間取りから考え始めると、つまらないものしかできないので、この段階ではざっくりと面積だけおさえ、屋根の形から考え始めています。なかなかいいプロポーションでまとまっていますね。

これは中の間取りも考えた01案。1階親世帯、2階子世帯で計画したんですが、面積配分的に1階が窮屈なので、次回02案は縦割り=テラスハウス形式を試してみます。

池尻A邸内装打ち合わせ

池尻A邸、6/24内装打ち合わせしてきました。「アクセントカラーはすべて暖色系でまとめ、1階から3階に向かって徐々に色を淡くする」というのが基本方針。 暖色系を選んだのは、空の色、植物の色以外で自然界に存在する色は基本暖色だから(寒色系は鉱物の色としてはありますけど)。また、Aさんがもともと希望されていた、 淡い寒色系は経験上はパステル感が出やすいので、避けるべきと考えました。

1階は玄関土間に原色系のものも置かれそうということで、家具も壁紙も彩度低めのこげ茶で統一。木枠は基本白くしますが、土間絡みの枠だけはこげ茶系で汚れにくくします。

現在の一階はこんな具合。ユニットバスも設置されました。真ん中の柱は、キッチンの排水。

2階はレンガ色を南の壁面に配置。テレビやオーディオ機器の背景になります。家具はローズウッド系。オークフローリングは植物オイルや蜜蝋系で濃く色を出します。階段も着色はせず、フローリングと同じオイル塗装とします。

現在の2階。CH2300だけど、窓が大きく下がり壁がないので全然狭さありません。1坪の階段吹き抜けも意外と効いてました。

3階はからし色を突き当りに配置。家具のローズウッド、フローリング、からし色がグラデーションをつくります。

壁が傾いた楽しい空間です。思ったより明るい感じでした。

黄金町N邸オープンハウス

来る2019年6月22日の土曜日、 建主様のご厚意により、アイプラスアイ設計事務所で設計監理いたしました、黄金町N邸のオープンハウスを開催できることになりましたのでご案内致します。
黄金町N邸は、19坪の狭小地に建つ都市型2.5階建て、歯科医院兼用住宅です。久しぶりの駅近案件なので、お誘い合わせの上お越しいただければと幸いです。

■住所:神奈川県横浜市南区
■日時:2019年6月22日(土)、pm1:00~pm4:00
■最寄駅:京急黄金町駅より徒歩3分
■車の場合:敷地周辺にコインパーキングがあります。
■ご連絡先:アイプラスアイ設計事務所 飯塚豊
mail:yutakaiizuka2000@yahoo.co.jp
■当日連絡先: 飯塚携帯 090-6156-7488 

なお、見学会は予約制となっております。見学希望の方は、お越しになる大体のお時間、お名前、見学人数、ご連絡先、家作り予定者・設計者・施工者 ・OB・その他の別をお知らせください。

1階が医院、2階とロフトが住居部分になります。外壁はやや茶色いガルバ小波と杉板の組み合わせ。2階の壁天井壁は珪藻土、床は杉(やみぞ美人)、1階壁天井はツガや塗装仕上げ、待合室床は杉(厚物)、診察室床は広幅のチークになっています。

i+i森大建地産コラボ第二弾 津市I邸

森大建地産とのコラボ第二弾、津市I邸がはじまりました。CGは02案。南が平屋で北が2階建ての大屋根構成。越屋根風のハイサイドライトで家の奥まで光を導きます。

リビングダイニングは大屋根の大空間を生かした贅沢な作りです。2階の北側は主寝室、子供部屋ですが、ハイサイドライトのおかげで明るさは全く問題がありません。

スケッチアップのCGアニメーションを 伊賀の家B棟の壁にプロジェクターで投影。お施主Iさんご夫婦に見ていただきました。