名古屋T邸工事スタート

切妻のシンプルなボリュームに大きな庇をつけた構成の家、名古屋T邸の設計がまとまりました。敷地はひな壇上に造成されていた危険なブロック擁壁を取り壊し、東はRC擁壁を再築造、南は傾斜地の自然地形を再現しました。 外壁は緑の背景になるように焼杉に。
施工は新住協マスター会員、愛知県小牧市の「エンズホーム」です。 エンズホームはアウトドアブランド 、スノーピークの代理店でもあるのですが、今回のT邸はそんなエンズさんにぴったりの豊かな中間領域を持つ家にまとまっています。担当は棟梁兼監督の表野さん、サポートは庄司さんの予定です。

玄関はガデリウス。 2階の窓周りも同色系でまとめます。下屋の屋根は 中間領域と日射取得を両立する庇の形を考えました。 軒の出は南側掃き出し窓の前では90cm。東側、窓を外したところでは3.2mのたっぷりとした奥行きです。ボリュームがコンパクトで表面積が小さいので、UA値はHEAT20のG2を楽々クリア。床下エアコンもありますから、冬はとても暖かい家になりそうです。

今はただ土が広がる何もない敷地ですが、将来は豊かな地形のある雑木林にすることを目指します。

名古屋T邸01案

新しいお仕事、名古屋K邸01案。
敷地の道路付けは東と南、つまり東南の角地で 日当たり良好です。「豊かな中間領域を持ったエコハウス」というテーマ を実現するのに最適な敷地。
建主さんは、耐震等級3、HEAT20G2程度の断熱という性能以外は特に強いご要望はないのですが、なんとなく2つのヴォリュームを組み合わせたような形がご希望ということで、01案は下屋付きの箱型住宅をご提案しました。

下屋は南側は半間、東側は一間半ほど軒を出しています。冬期の日射取得と軒下中間領域の守られ感を両立する形です。また、この庇は玄関ポーチを兼ね、西隣に建つアパートからの視線を遮るという、一石三鳥、一石四鳥の役割を担います。

南の軒の出をあえて半間に絞ったので、こんな風に冬場はたっぷりと日射しが入ります。小上がりの部分で日向ぼっこできますね。下屋付きで家の中央がいくらか暗くなるので、2階窓からの光を吹き抜けに落とし光を補う予定です。