切妻のシンプルなボリュームに大きな庇をつけた構成の家、名古屋T邸の設計がまとまりました。敷地はひな壇上に造成されていた危険なブロック擁壁を取り壊し、東はRC擁壁を再築造、南は傾斜地の自然地形を再現しました。 外壁は緑の背景になるように焼杉に。
施工は新住協マスター会員、愛知県小牧市の「エンズホーム」です。 エンズホームはアウトドアブランド 、スノーピークの代理店でもあるのですが、今回のT邸はそんなエンズさんにぴったりの豊かな中間領域を持つ家にまとまっています。担当は棟梁兼監督の表野さん、サポートは庄司さんの予定です。
玄関はガデリウス。 2階の窓周りも同色系でまとめます。下屋の屋根は 中間領域と日射取得を両立する庇の形を考えました。 軒の出は南側掃き出し窓の前では90cm。東側、窓を外したところでは3.2mのたっぷりとした奥行きです。ボリュームがコンパクトで表面積が小さいので、UA値はHEAT20のG2を楽々クリア。床下エアコンもありますから、冬はとても暖かい家になりそうです。
今はただ土が広がる何もない敷地ですが、将来は豊かな地形のある雑木林にすることを目指します。