森大コラボ、パッシブハウス認定申請予定の津市Yo邸、いよいよ現場が始まります。大屋根の主屋の隣に小さな小屋がつく分棟の構成の住宅です。大屋根はくちばし状の突出部があり、下部が中間領域になっています。この中間領域は、集熱窓の正面を避けてるので、奥行きが深くても冬期の日射取得を阻害しません。茅葺き屋根のような、量感を持った独特なフォルムと、最新のテクノロジーを両立することがひとつの目標でした。
主屋の断熱は屋根ネオマ240mm外張り、壁HGW105充填+ネオマ90~120付加断熱、基礎は発泡ガラス外断熱+EPS断熱、サッシはすべて、地場のヒノキ材で作るの佐藤の窓スマートウィンという非常に贅沢な仕様です。換気はローヤル電機の一種換気SE200RS。レンジフードは循環型です。パッシブ認定は名古屋の鎌倉寿さんにお願いして、PHPPの入力やヒートブリッジの計算などをしていただきます。
屋根の主要架構、455ピッチに並ぶ杉の登梁はあらわしとなります。プレカットはのじもくさん。上記のような3次元のPDFで出力して頂いて、仕口形状などを確認しました。構造計算はホームズくんを使い飯塚が自分でやりました。くちばしの三角部分が品確法の床倍率の仕様規定に上手く乗らなかったので、許容応力度で耐震等級3に適合させました。あと、ホームズくんは平面斜めの登り梁ができないのが非常に困ります。なんとかしてほしいですね。
上から見た風景はこんな感じ。トップライトはやめましたが、太陽光は乗せます。また、外構は荻野寿也さんにお願いする予定となっています。(このCGは荻野さんの設計案とは異なります)