渋谷区H邸の設計が固まってきました。都内一等地でありながら、マンションの駐車場で奇跡的に抜けがある敷地なので、その抜けを生かした2階リビングのトンネル型住宅として計画しました。新たな防火規制がかかるので、サッシはすべて防火仕様になります。道路から見えない側はシャッター付きの引違いを連窓に。
道路側はシャッターを付けるわけにもいかないので、引違いを上下に積んでデザインしました。車はなくても生活できる便利な場所なので、車を置かない代わりに、自転車置き場を確保、緑の前庭を設ける予定です。
クライアントは家にいる時間が長い方なので、ともかく2階リビングはワンルームの広々とした空間に。人の拠り所となる居場所をたくさん作ることがテーマ。大窓のある南西側は畳敷の小上がりにして、大量の収納も確保。
空中に梁を飛ばすと準耐火でボードでくるまないといけないので、中央に2本大黒柱だけがある構成でまとめています。屋根を剛床にして耐震等級3を確保。
一方、超高断熱要望もあるんですが、準耐火で付加断熱をするのは意外と大変です。スタイロ100MMの付加断熱、普段は開けっ放しのシャッターを評価して、ようやくUa=0.27。G3まで行くのはちょっと難しそうですが、一種換気の超高断熱住宅を目標に詳細を計画しています。