池尻A邸内装打ち合わせ

池尻A邸、6/24内装打ち合わせしてきました。「アクセントカラーはすべて暖色系でまとめ、1階から3階に向かって徐々に色を淡くする」というのが基本方針。 暖色系を選んだのは、空の色、植物の色以外で自然界に存在する色は基本暖色だから(寒色系は鉱物の色としてはありますけど)。また、Aさんがもともと希望されていた、 淡い寒色系は経験上はパステル感が出やすいので、避けるべきと考えました。

1階は玄関土間に原色系のものも置かれそうということで、家具も壁紙も彩度低めのこげ茶で統一。木枠は基本白くしますが、土間絡みの枠だけはこげ茶系で汚れにくくします。

現在の一階はこんな具合。ユニットバスも設置されました。真ん中の柱は、キッチンの排水。

2階はレンガ色を南の壁面に配置。テレビやオーディオ機器の背景になります。家具はローズウッド系。オークフローリングは植物オイルや蜜蝋系で濃く色を出します。階段も着色はせず、フローリングと同じオイル塗装とします。

現在の2階。CH2300だけど、窓が大きく下がり壁がないので全然狭さありません。1坪の階段吹き抜けも意外と効いてました。

3階はからし色を突き当りに配置。家具のローズウッド、フローリング、からし色がグラデーションをつくります。

壁が傾いた楽しい空間です。思ったより明るい感じでした。

黄金町N邸オープンハウス

来る2019年6月22日の土曜日、 建主様のご厚意により、アイプラスアイ設計事務所で設計監理いたしました、黄金町N邸のオープンハウスを開催できることになりましたのでご案内致します。
黄金町N邸は、19坪の狭小地に建つ都市型2.5階建て、歯科医院兼用住宅です。久しぶりの駅近案件なので、お誘い合わせの上お越しいただければと幸いです。

■住所:神奈川県横浜市南区
■日時:2019年6月22日(土)、pm1:00~pm4:00
■最寄駅:京急黄金町駅より徒歩3分
■車の場合:敷地周辺にコインパーキングがあります。
■ご連絡先:アイプラスアイ設計事務所 飯塚豊
mail:yutakaiizuka2000@yahoo.co.jp
■当日連絡先: 飯塚携帯 090-6156-7488 

なお、見学会は予約制となっております。見学希望の方は、お越しになる大体のお時間、お名前、見学人数、ご連絡先、家作り予定者・設計者・施工者 ・OB・その他の別をお知らせください。

1階が医院、2階とロフトが住居部分になります。外壁はやや茶色いガルバ小波と杉板の組み合わせ。2階の壁天井壁は珪藻土、床は杉(やみぞ美人)、1階壁天井はツガや塗装仕上げ、待合室床は杉(厚物)、診察室床は広幅のチークになっています。

i+i森大建地産コラボ第二弾 津市I邸

森大建地産とのコラボ第二弾、津市I邸がはじまりました。CGは02案。南が平屋で北が2階建ての大屋根構成。越屋根風のハイサイドライトで家の奥まで光を導きます。

リビングダイニングは大屋根の大空間を生かした贅沢な作りです。2階の北側は主寝室、子供部屋ですが、ハイサイドライトのおかげで明るさは全く問題がありません。

スケッチアップのCGアニメーションを 伊賀の家B棟の壁にプロジェクターで投影。お施主Iさんご夫婦に見ていただきました。

屋根は間取りより先に考える

この資料は、昨年の住宅デザイン学校の私の講義パワポからの引用です。これ、実はエクスナレッジの書籍、「最もくわしい屋根・小屋組の図鑑」の序文を 1枚にまとめたものなんです。下記に序文全文を掲載しますので是非読んでいただければと思います。

住宅のシルエットに個性を付与する最も重要な要素は屋根である。

 なぜなら、壁面は部屋の輪郭をなぞるので、直方体の組み合わせにせざるを得ないが、屋根は様々な形状、角度、高さ、大きさの無数の可能性を、部屋の形状や機能に縛られず選択できるからだ。その土地の気候風土を色濃く反映した、世界各地の伝統的民家の多様性を考えてみれば、「屋根が個性をつくる」ということは疑いようがない事実だろう。

  軒の出や軒の高さのちょっとしたシルエットの違いで建築の格好よさは大きく変わる。また、屋根の形状次第で、建築のなかの空間も大きく変わる。このように、屋根は意匠と空間を同時に決定づけるものなので、本来、真っ先にデザインすべき対象であるはずだ。

 ところが 、実際の家づくりの現場では、間取りパズルの後で屋根の形を決めることが一般的である。そのように設計すると、間違いなく下部構造と屋根はちぐはぐになるのだが、木造軸組工法も枠組壁工法も、間取りと一切無関係に屋根を架けられるから、屋根の検討はいつも後回しになる。

 広いおでこの上にちょこんと似合わない帽子が載ったような奇妙なプロポーション、山や谷がやたらに多い雨漏りしやすそうな複雑な形状、法規制をなぞっただけの勾配……街中で見かけるそんな家は、おそらく全部、後づけで屋根を考えるという、おかしな方法で設計されている。

 構造、止水、断熱、通気、法規など要求される性能や規制も多いので、クライアントが自力で屋根形状考えることは難しい。だから、 敷地状況、空間性、コスト等をにらんで、屋根形状の「最適解」を提案するのは意匠設計者の重要な役割だ。屋根を決めれば架構が自ずと想定できる。|

 たとえば30~40坪程度の「切妻屋根」なら、棟木の下に大黒柱を1~2本通すかたちが構造的には最も素直だ。間取りは屋根を支えるその柱を意識しながら描けば無理がない。そうすれば耐震性も向上するし、屋根なりの空間を見せることも簡単にできる。

 どんな形の屋根でも、ひとたび形状を決定すれば、無理のない架構システムや空間の使い方が暗示される。そんな「屋根の声」を聴くことが、いい建築をつくるための第一歩だ。 

 まず、屋根を考えよう。間取りを考えるのはその後だ。

 屋根を間取りに先行した例1 飯能K邸
屋根を間取りに先行した例2   飯能K邸
屋根を間取りに先行した例3 新潟K邸

飯能K邸木天井張り

飯能K邸ツガの天井張りあがりました。小畑棟梁、目地のコントロールが大変だったと言ってましたが、とても素晴らしい仕上がりです。塗装は初々しい感じが残るよう、濡れ色にならない塗料で塗装しました。
この家、1階は14.2坪、軒も低く、1階の階高は2255mmしかないのですが、屋根勾配は8寸でエアーボリュームは十分。ちっとも狭い感じはありません。架構そのままの気持ちのいい空間になっています。

2階に上がる階段の下地もできました。階段の下には洗濯機と収納をおさめます。小畑棟梁は今月中に家具と外壁を仕上げることになっています。引き続きよろしくお願いします。

池尻A邸 電気打ち合わせ

5/26は電気打ち合わせで池尻a邸行ってきました。屋根はルーフィングまで終わってます。2方向に勾配のついたステルス形状。

3階は屋根の形がインテリアに現れます。小屋裏階という雰囲気。

2階は道路側が3間分の開口になる開放的な空間です。

1階は大きな土間が特徴です。サッシは3枚引きのサッシに防火シャッターをつけました。

大きな吹き抜けはありませんが、階毎に雰囲気が変わる楽しい家になっています。

葉山Q邸オープンハウス

来る2019年5月25日の土曜日、建主様のご厚意により、アイプラスアイ設計事務所で設計監理いたしました、葉山Q邸
https://iplusi.info/category/blog/hayama-q/
のオープンハウスを開催できることになりましたのでご案内致します。 
葉山Q邸は、森戸海岸を望む敷地に建つ、舟のような形をした住宅です。外壁は工務店の裏庭で焼いたオリジナルの焼杉。2階リビングのインテリアは美しい印影をつくる垂木構造の船底天井が特徴です。左官、塗装、クロスはすべてお施主のQさんが施工しました。

■住所:神奈川県三浦郡葉山町堀内
■日時:2019年5月25日(土)、am10:00~pm4:00
■最寄駅:JR逗子駅または京急新逗子駅よりバス10分(本数は多いです)、バス停より徒歩7分
■車の場合:敷地隣にコインパーキングがあります。
■ご連絡先:アイプラスアイ設計事務所 飯塚豊
mail:yutakaiizuka2000@yahoo.co.jp

なお、見学会は予約制となっております。見学希望の方は、お越しになる大体のお時間、お名前、見学人数、ご連絡先、家作り予定者・設計者・施工者 ・OB・その他の別をお知らせください。

DK部分は台形平面の屋外スペースと室内ベンチが同レベルで繋がります。壁左官がグレイになったら、柱・梁・垂木が素地みたいに見えてきましたが、淡いグレイで施主塗装してます。

奥様のアトリエ側。海方向を望む台形の大窓が手招きしてます。壁をなめる光が綺麗です。ロフト部分は床がすのこになっています。

個室、トイレ、脱衣室など、人の出入りのある戸は框戸にしています。寸法特注できるメーカーものを使用。

平面が舟形なので屋根は台形になります。斜めのところは水が垂れるので、唐草一体型の樋を制作しました。

浦和M邸オープンハウス

来る5/18の土曜日、建主様のご厚意により、アイプラスアイ設計事務所で設計監理いたしました、浦和M邸
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のオープンハウスを開催できることになりましたのでご案内致します。
浦和M邸は、日当たりの良い敷地に建つ、ご夫婦のための住宅です。外観は、2階リビングの前面に広がる「空中のデッキテラス」と1階玄関前の「中庭」を、「大屋根」で囲い込んだ特徴的なかたち。内部では、2階の和室とリビングの内向きの縁側が、小上がり状になって空中のデッキテラスと同レベルで繋がります。デッキに大きく開いた南向きの窓は、冬場は太陽の熱を有効に取り込みます。

■住所:埼玉県さいたま市緑区原山
■日時:2019年5月18日(土)、am10:00~pm4:00
■最寄駅:JR浦和駅よりバス7分(本数は多いです)、バス停より徒歩2分
■車の場合:敷地周辺にコインパーキング、コンビニ、電気店などがあります。
■ご連絡先:アイプラスアイ設計事務所 飯塚豊
mail:yutakaiizuka2000@yahoo.co.jp
■当日連絡先: 飯塚携帯 090-6156-7488

なお、見学会は予約制となっております。見学希望の方は、お越しになる大体のお時間、お名前、見学人数、ご連絡先、家作り予定者・設計者・施工者 ・OB・その他の別をお知らせください。当日飛び入りの方は、飯塚携帯090-6156-7488まで、直接お電話いただければ幸いです。(当日、事務所の方には誰もおりませんのでご注意ください)


池尻A邸上棟

池尻A邸上棟しました。19.4坪の狭小地に建つ3階建てです。道路斜線と高度斜線で2方向に斜線がかかります。

3階北方向を見たところ。寝室階なので天井高は2100。密集地ですが眺めはとてもよさそうです。

2階LDK。正面道路側は一間半弱の窓を二つ並べました。床からサッシが上がっているのは窓際にバルコニと一体となったベンチがくるためです。

南側の新築と北側の古い家の間に挟まれています。外壁木部は北側の家を意識するとよさそうです。

国立N邸01案

新しいお仕事、国立N邸01案。北欧風の外観がお好みということで、2階中央に屋根付きバルコニーを持つ、シンメトリー切妻でご提案。各階とも中央のホールに全部屋がくっつく、明快な構成です。玄関は東側側面。関東エリアでは初めて付加断熱にも挑戦したいと思っています。

小さなお客さん

昨日5/4は岡山から9歳のお客さん=村木実路くんが「間取りの方程式」のサインをもらいに来所。9歳にしてなんと建築家志望。 実路の読みは「さねみち」じゃなくて「ミロ」。これは「ミケランジェロ」の最初と最後の文字をとったものだそうです。 近々お父さんの故郷で、現在 お祖母さんが住むイタリア、ブレシアに住むことも検討中とのこと(お兄さんのレオ君はもうお祖母さんの家に住んでるんだとか)。

「建築はテクノロジーとアート両方が大事だから、勉強ももちろんだけどアートの方も今のうちから鍛えた方がいい。コルビュジェも午前中絵描いて、午後は建築設計したから1920年とかに、ああいう建築作れたんで、ミロ君も日ごろからスケッチ書いたり模型つくったり、手を動かす癖をつけたほうがいいよ。」とアドバイスしておきました、笑。

この来所がミロ君にとってどういう価値を持つかはさっぱりわかりませんが、本人の強い意思と、こういう状況をつくってくれる孟母のようなお母さん、5か国語を操るというお父さんの応援があれば、きっとレンゾ・ピアノのような大建築家になれることでしょう。本当に建築の道に進んだら、また遊びに来てくださいね。

住宅デザインの手帖

ご案内が遅れましたが、エクスナレッジより2/2発売の書籍「住宅デザインの手帖」売れ行き好調なようです。世田谷M邸、善福寺U邸、新潟K邸、町田K邸、横浜S邸など掲載いただいてます。屋根断面は、充填野地1枚、充填野地2枚、外張り野地2枚の3事例が掲載されてます。

この本は工務店・設計事務所の専門家御用達雑誌「建築知識」を書籍化したもの。「建築知識」は元々小さな版に情報詰め込むので写真は小さめですが、今回版型が A4サイズに大きくなったことに伴い、図面や写真も大きくなり、レイアウトも大幅に変わり、一般の方でも興味深く読めるとてもありがたい本に変わっています。デザインや編集は大事ですね。 ぜひご覧ください。

善福寺U邸。梁を寝かして作った広幅スケルトン準耐火階段について解説。
世田谷S邸 ロイヤルのレールを使った玄関-脱衣の収納について解説。
新潟K邸は飛行機の羽根のような構造をした充填断熱の屋根断面について解説。
町田K邸は垂木みせ外張り断熱について解説。