高尾K邸
普段お仕事の中でデザインと機能を両立を考えているプロダクトデザイナーのご夫婦の家、かつ東日本大震災の2日後に設計がスタートしたということもあり、高尾K邸は、デザインと同時に耐震性や断熱性を強く意識して設計しました。
①断熱等級4以上の断熱性能を持った高気密高断熱住宅に。
②屋根と壁に通気層を設け、夏の暑さ対策をすると共に、室内空間をフルに使えるように。
③庇のついた南側の大きな窓や、ダイレクトゲインで直接暖められる床を暖房器具として利用。省エネにならない床暖房や、原発が前提となる深夜電力には頼らず、夜間や荒天時はAPF(通年エネルギー消費効率)の高いエアコンを利用。
④室内は中央に吹き抜けを持つワンルームの構成で、室内温度を均一化しつつ、家全体を回遊できるように。
⑤構造は建築基準法の1.5倍の壁を確保し、かつ屋根面を剛床にして建物を立体的に固める。
高価な設備や機構に頼らないで、省エネや耐震性を実現した、ホントの意味での「スマートハウス」になってるように思います。
■掲載誌
「LiVES VOL.67 HOME IS LIFE」