津市Ym邸は傾斜地に建つ住宅です。既存建物は2段擁壁のの上に建っていたんですが、危険なため上部擁壁および建物は解体、法面の丘を作り、その上に建設します。駐車場は一番高低差の小さい部分を切り開き、逆L型擁壁で計画します。
伊勢神宮や屋久島好きのお施主さん、普通は背の高い擁壁が必要となる北上がりの地形、というお施主さんと敷地の特徴を踏まえ、「伊勢神宮の別宮、荒祭宮のような、丘の上にある浮遊感のある象徴的な切妻、南に正対する平側面、奥に神聖な場所を置く動線、鬼門を低温にせず裏鬼門を高温にしない太陽の動き考慮した断面計画」などを提案したところ、喜んでいただけました。
1階リビングの計画です。東西には抜けをつくります。冬は太陽の熱だけすごす暖房のいらない家に。
2階中央は吹き抜けにして上階からも光を落とします。
高台で南の窓の日当たりが期待できる敷地です。屋根はHGW240mm充填断熱+ネオマ90mm付加断熱。壁はHGW105mm充填+ネオマ90mm付加断熱。窓は40平米弱ありますが、431でもG3クリアできそう。大型パネルを使うことになったので、断熱材種類は再検討予定。これも鎌倉寿さんに相談中で、パッシブハウス認定取得を目指します。