H邸は38坪ホームベース型の不整形地に建つ住宅です。敷地が不整形であるために、各種斜線制限が立体的にかかりますが、建物形状を非対称の切妻に単純化。天空率を使って最大ボリューム、太陽光の最大面積を確保しています。H邸は土地からのご相談でしたが、悪条件を逆手に取ってあえて不整形地を選ぶことで、38坪の中に、施工床37坪の建物、2台分の駐車場を確保しました。
内部は中央に階段を設けた無駄のない動線計画と、南北に抜けをとった開放的な間取りによって、家族3人が快適に過ごせる広がりを確保しました。2階は道路などのオープンスペースに向かって3方向に大きく窓を設けています。
外壁はウッドロングエコの杉板と焼杉板。床は無垢バーチ材。建具家具はラワン、壁と1階天井は漆喰、2階の勾配天井はヒノキの小幅板風羽目板仕上げです。屋根は高性能グラスール330mm充填断熱、外壁はミラフォームラムダ90mmの付加断熱仕様、サッシはYKK430(南側クリアガラス)、ローヤル電機のダクト式1種換気を採用しています。
UA値は0.25W/m2kでQ1住宅レベル3(QPEXによる)、C値は0.2cm2/m2で、東京ゼロエミ水準3仕様にも合致させています。また、長期優良住宅で耐震等級3の耐震性を有しており、太陽光は6.87KW(Qセルズ)載せています。