S邸は日当たりの良い敷地に建つ住宅です。4間角総二階のボリュームの南側に小上がりを抱く下屋をまわし、家の内部に内向きの縁側をつくりました。また壁面の一部を後退させることで、日射取得を確保しながら、外側にも中間領域をつくりました。低く抑えた軒と水平連続窓は、古き良き時代の日本の住宅のプロポーションの表現です。内部はスケルトンインフィルの間仕切りの少ない回遊間取り。外壁は焼杉とウッドロングエコ目板張の杉。内部は和紙、バーチ、栂でシンプルに仕上げました。
Q1住宅レベル3、HEAT20G2(UA値0.36)、長期優良住宅(耐震等級3)、JBN省令準耐火、ZEH+、BELS ☆☆☆☆☆ 、の基準にもそれぞれ適合させています。サッシはオールAPW430でダクトレス1種換気を採用。C値は0.1cm2/m2でした。