今週末8/3は学芸大学H邸オープンハウス

今週末8/3は学芸大学H邸オープンハウスです。お誘いあわせの上お越しください。詳しくはこちら。見どころいろいろご紹介します。

2階、北側のキッチン前から南側リビング方向を見たところ。短辺方向の耐力壁はコボットで確保。うなぎの寝床の抜けを生かした構成です。コボットと階段の勾配はぴったり合わせています。さらに写真右手の吹き抜け部屋根勾配も、階段と大体一致させています。

キッチン背後は炭入りモルタル塗り。右手の壁はレッドシダー。コンロ横はステンレス貼りです。梁はEPの塗りつぶしです。

キッチンのダイニング側は収納です。これは手前の扉勝ちディテールの手かけ。

キッチンから西方向を見たところ。屋根構造体はあらわしでEP塗り。 この後、床を暗色に着色予定です。キッチン天板はステンレスヘアライン。シンクはレールが2段入った立体シンクです。

1階西側の巨大壁面収納。扉も家具もラワンで統一してます。コンセントやスイッチはビスありの新金属プレートにグレイのフルカラー本体を合わせています。光が弱いので床は2階のようには濃くしません。

スチール手すりも付き、あとは外付けシェードつけば大体完成です。外壁三角形門型はレッドシダー。1階の黒い外壁と軒天は杉板になっています。

飯能K邸付属棟オープンハウス

来る2019年7月27日の土曜日、建主様のご厚意により、アイプラスアイ設計事務所で設計監理いたしました、飯能K邸付属棟
https://iplusi.info/category/blog/hannoh-k/
のオープンハウスを開催できることになりましたのでご案内致します。
飯能K邸は分棟型の二世帯住宅で、今回完成した付属棟は、谷側に絶景を望むKさんご両親のための住まいとなります。外壁は杉板で、屋根は腰折れ屋根の主屋と調和したシンメトリーな切妻。一部小屋裏2階をもつシンプルな平屋の構成です。 急こう配屋根の室内は 1階:15坪、小屋裏2階:6坪、計21坪という規模を一切感じさせない、広々とした眺めの良い空間に仕上っております。

■住所:飯能市美杉台7丁目
■日時:2019年7月27日(土)、am11:00~pm4:00
■最寄駅:西武池袋線 飯能駅南口よりバス13分(15分おき程度)美杉台ニュータウン下車、バス停より徒歩5分
■バス時刻表はこちら
■車の場合:駐車可能です。
■ご連絡先:アイプラスアイ設計事務所 飯塚豊
mail:yutakaiizuka2000@yahoo.co.jp

なお、見学会は予約制となっております。見学希望の方は、お越しになる大体のお時間、お名前、見学人数、ご連絡先、家作り予定者・設計者・施工者 ・OB・その他の別をお知らせください。

東側は小屋裏2階があって、その下は寝室です。階高は2255と極限まで低くしています。主屋の家具建具はこげ茶系でまとめましたが、付属棟は枠、家具、建具、すべてナチュラル系でまとめました。天井はツガ、床はスギとも、ほとんど節はありません。

左手は谷側の絶景を望む横連窓。ダイニングテーブルに座ったときにちょうど良い高さ。
キッチンをシナ素地でみせるのは7年ぶりくらいでしょうか。濡れ色にならない塗料で塗装する予定です。正面のボード部分には、鉄粉の入った白い二丁掛のタイルを貼る予定です。コンロ横収納の足元は床下エアコンのスペースです。

小屋裏2階からの眺め。梁間方向は、@1250で、桁、母屋、棟木、母屋、桁が並ぶのですが、母屋と棟木の転び止めになるように、@1250ピッチで壁を配置しています。リビング中央のフレームも、母屋位置に束が立っています。一切の無駄がない和小屋の構成です。

矩計図です。屋根は8寸勾配でデッキからの軒高は2m以下。断熱は耐圧下XPS25mm、基礎内断熱XPS3種B100mm、壁充填高性能GW105㎜、屋根高性能GW210㎜。野地は一枚で屋根通気は通気くん方式。屋根の剛性はラフターロックでとっています。

表面積が小さく屋根割合が多いのでUA値はHEAT20G2クラスの0.46。ηAC値は2.2ありますが、平屋なので遮蔽は簡単です。

学芸大学H邸オープンハウス

来る2019年8月3日の土曜日、建主様のご厚意により、アイプラスアイ設計事務所で設計監理いたしました、 学芸大学h邸
https://iplusi.info/category/blog/gakugeidaigaku-h/
のオープンハウスを開催できることになりましたのでご案内致します。
学芸大学H邸は狭小間口の敷地に建つ3層構成、2階リビング型の住宅です。 斜線制限のために屋根は複雑な形をしていますが、構造体は露出させています。 また、ウナギの寝床でも狭さを感じさせないように、視線が家の端から端まで見通せるようになっています。

■住所:世田谷区下馬
■日時:2019年8月3日(土)、am10:00~pm4:00
■最寄駅:東急東横線学芸大学駅、徒歩11分
■車の場合:コインパーキングご利用ください
■ご連絡先:アイプラスアイ設計事務所 飯塚豊
mail:yutakaiizuka2000@yahoo.co.jp

なお、見学会は予約制となっております。見学希望の方は、お越しになる大体のお時間、お名前、見学人数、ご連絡先、家作り予定者・設計者・施工者 ・OB・その他の別をお知らせください。

国立N邸 小上がり+ラウンジピットの検討

国立N邸は基本設計のまとめにむけて、間取りをフィックスする必要があります。昨日の打ち合わせでは、基本間取りに加え、小上がり、ラウンジピットのあり方を検討しました。

こちらが原案。デッキと同レベルのベンチが小上がりと同レベルでつながる計画。外部木フェンスで視線はある程度遮られますが、小上がりがデッキと同レベルであるために、今ひとつ守られ感がなく、そこにずっといたくなる感じはやや希薄でしょうか。また、 キッチンは「アイランドまわり回遊できる」というご要望の形とは違います。加えて、小上がりとキッチンに挟まれたスペースは結構狭く、テーブルはポジションも限定されますし、ちょっと窮屈な感じです。

こちらが昨日の我々の提案。デッキ同レベルベンチが登り龍のように2階に駆け上がっていくような意匠。このプランなら、ご要望のアイランドカウンター一体型大テーブルも設置できるし、もう一台机を置いてベンチを椅子代わりにした、可動書斎利用もできそう。ごろごろするのはラウンジピット。動線から切り離されているし、囲まれ感がある分、小上がりより落ち着けそうです。
そんな大テーブル、窓際ベンチ、ラウンジピットという3つの拠り所トライアングルがあれば、家族が思い思いの場所で過ごせそうです。
この案の基本間取りは、吹き抜けを真ん中を設けることを避けたものですが、結果的にそれが幸いして4間×3間半に柱が一本だけ立つ、広々した空間が生み出せました。当初、我々は真ん中吹き抜け推しだったんですが、この案なら端っこ吹き抜けのほうが良さそうな感じがします。

「創造系不動産」佐竹さん鈴木さん来所

6/17、失敗しない家づくりのための情報サイト 「 ハウスベースプレス」編集長、植村さんのご紹介で、創造系不動産、佐竹さん(右)、鈴木さん(左)来所。

業界で大変話題となった「建築と不動産のあいだ」の著者、高橋寿太郎さん率いる「創造系不動産」は、設計事務所で建てることを前提に土地探しをしてくれる、建築に詳しい不動産会社。設計事務所で建てるとなれば、土地費用は安く押さえなければならないケースも多いので、手数料収入は減るかもなのに、土地探しの手数料は通常の仲介手数料の範囲内。ライフプランを含むローン提案でも10万円くらいでいいそうなので、今後はアイプラスアイにいらっしゃった土地なしのお客様の相談に、積極的に乗っていただこうと思います。

私の旧ブログ土地関連の過去記事など読んでいただけるとわかりますが、私は土地の見立ては得意分野。「新米建築士の教科書」や「絶対トクする[土地・建物]の相続・税金・法律ガイド」などでも、土地選び土地調査の詳細を解説しているので、うちと創造さんの組み合わせは、最強のタッグとなるはず。これから土地探しを始められるお客様は、ひとまず一度ご来所ください。

蛇足ですが、佐竹さん実はラッパーだそうで、youtubeに本格的なPVもあるので貼っておきます。
https://youtu.be/lStOXruYhDY




学芸大学H邸今日の現場

学芸大学H邸足場外れました。なんかカフェっぽいですね。かたちは当然、間取りに先行して考えています。月末の竣工を目指し急ピッチで工事が進んでいます。

構造体のEP塗装も完了しました。

Hさんが徹底的にこだわった、2階東面のレッドシダー張りも完了。ミッドセンチュリーな感じでとてもゴージャスです。乱尺材だと賑やかになりすぎるので、 ある程度のランダムにみえるよう、指定寸法に定尺材をカットして、うちで書いた割付け図どおりに張っていただくという、とても手間のかかる工事をしています。

北側のコアはラスモルタル仕上げになりますので、ひとまず合板が張ってあります。n-40くらいの色合いになります。

超うなぎの寝床なんですが、1階はあえて殿中でござる式の通り抜け部屋にしたので、狭さは全く感じません。左手はすべて収納です。引き戸はすべてラワン合板。1階東面の臙脂色は新潟K邸と同じ色です。

「茅ヶ崎テラスハウス」設計スタート

新しいお仕事が始まりました。上のCGは、敷地の座標と、完全分離の2世帯住宅という内容だけ教えていただいたときに作ったものです。断熱性の高い家という要望はお聞きしていたので、南面は冬期の集熱面になるように大きく開口、東面はシンメトリの切妻でファサードをきちんとつくりながらも、中の生活が外に現れない抽象的な立面で計画しました。間取りから考え始めると、つまらないものしかできないので、この段階ではざっくりと面積だけおさえ、屋根の形から考え始めています。なかなかいいプロポーションでまとまっていますね。

これは中の間取りも考えた01案。1階親世帯、2階子世帯で計画したんですが、面積配分的に1階が窮屈なので、次回02案は縦割り=テラスハウス形式を試してみます。

池尻A邸内装打ち合わせ

池尻A邸、6/24内装打ち合わせしてきました。「アクセントカラーはすべて暖色系でまとめ、1階から3階に向かって徐々に色を淡くする」というのが基本方針。 暖色系を選んだのは、空の色、植物の色以外で自然界に存在する色は基本暖色だから(寒色系は鉱物の色としてはありますけど)。また、Aさんがもともと希望されていた、 淡い寒色系は経験上はパステル感が出やすいので、避けるべきと考えました。

1階は玄関土間に原色系のものも置かれそうということで、家具も壁紙も彩度低めのこげ茶で統一。木枠は基本白くしますが、土間絡みの枠だけはこげ茶系で汚れにくくします。

現在の一階はこんな具合。ユニットバスも設置されました。真ん中の柱は、キッチンの排水。

2階はレンガ色を南の壁面に配置。テレビやオーディオ機器の背景になります。家具はローズウッド系。オークフローリングは植物オイルや蜜蝋系で濃く色を出します。階段も着色はせず、フローリングと同じオイル塗装とします。

現在の2階。CH2300だけど、窓が大きく下がり壁がないので全然狭さありません。1坪の階段吹き抜けも意外と効いてました。

3階はからし色を突き当りに配置。家具のローズウッド、フローリング、からし色がグラデーションをつくります。

壁が傾いた楽しい空間です。思ったより明るい感じでした。

黄金町N邸オープンハウス

来る2019年6月22日の土曜日、 建主様のご厚意により、アイプラスアイ設計事務所で設計監理いたしました、黄金町N邸のオープンハウスを開催できることになりましたのでご案内致します。
黄金町N邸は、19坪の狭小地に建つ都市型2.5階建て、歯科医院兼用住宅です。久しぶりの駅近案件なので、お誘い合わせの上お越しいただければと幸いです。

■住所:神奈川県横浜市南区
■日時:2019年6月22日(土)、pm1:00~pm4:00
■最寄駅:京急黄金町駅より徒歩3分
■車の場合:敷地周辺にコインパーキングがあります。
■ご連絡先:アイプラスアイ設計事務所 飯塚豊
mail:yutakaiizuka2000@yahoo.co.jp
■当日連絡先: 飯塚携帯 090-6156-7488 

なお、見学会は予約制となっております。見学希望の方は、お越しになる大体のお時間、お名前、見学人数、ご連絡先、家作り予定者・設計者・施工者 ・OB・その他の別をお知らせください。

1階が医院、2階とロフトが住居部分になります。外壁はやや茶色いガルバ小波と杉板の組み合わせ。2階の壁天井壁は珪藻土、床は杉(やみぞ美人)、1階壁天井はツガや塗装仕上げ、待合室床は杉(厚物)、診察室床は広幅のチークになっています。

i+i森大建地産コラボ第二弾 津市I邸

森大建地産とのコラボ第二弾、津市I邸がはじまりました。CGは02案。南が平屋で北が2階建ての大屋根構成。越屋根風のハイサイドライトで家の奥まで光を導きます。

リビングダイニングは大屋根の大空間を生かした贅沢な作りです。2階の北側は主寝室、子供部屋ですが、ハイサイドライトのおかげで明るさは全く問題がありません。

スケッチアップのCGアニメーションを 伊賀の家B棟の壁にプロジェクターで投影。お施主Iさんご夫婦に見ていただきました。

屋根は間取りより先に考える

この資料は、昨年の住宅デザイン学校の私の講義パワポからの引用です。これ、実はエクスナレッジの書籍、「最もくわしい屋根・小屋組の図鑑」の序文を 1枚にまとめたものなんです。下記に序文全文を掲載しますので是非読んでいただければと思います。

住宅のシルエットに個性を付与する最も重要な要素は屋根である。

 なぜなら、壁面は部屋の輪郭をなぞるので、直方体の組み合わせにせざるを得ないが、屋根は様々な形状、角度、高さ、大きさの無数の可能性を、部屋の形状や機能に縛られず選択できるからだ。その土地の気候風土を色濃く反映した、世界各地の伝統的民家の多様性を考えてみれば、「屋根が個性をつくる」ということは疑いようがない事実だろう。

  軒の出や軒の高さのちょっとしたシルエットの違いで建築の格好よさは大きく変わる。また、屋根の形状次第で、建築のなかの空間も大きく変わる。このように、屋根は意匠と空間を同時に決定づけるものなので、本来、真っ先にデザインすべき対象であるはずだ。

 ところが 、実際の家づくりの現場では、間取りパズルの後で屋根の形を決めることが一般的である。そのように設計すると、間違いなく下部構造と屋根はちぐはぐになるのだが、木造軸組工法も枠組壁工法も、間取りと一切無関係に屋根を架けられるから、屋根の検討はいつも後回しになる。

 広いおでこの上にちょこんと似合わない帽子が載ったような奇妙なプロポーション、山や谷がやたらに多い雨漏りしやすそうな複雑な形状、法規制をなぞっただけの勾配……街中で見かけるそんな家は、おそらく全部、後づけで屋根を考えるという、おかしな方法で設計されている。

 構造、止水、断熱、通気、法規など要求される性能や規制も多いので、クライアントが自力で屋根形状考えることは難しい。だから、 敷地状況、空間性、コスト等をにらんで、屋根形状の「最適解」を提案するのは意匠設計者の重要な役割だ。屋根を決めれば架構が自ずと想定できる。|

 たとえば30~40坪程度の「切妻屋根」なら、棟木の下に大黒柱を1~2本通すかたちが構造的には最も素直だ。間取りは屋根を支えるその柱を意識しながら描けば無理がない。そうすれば耐震性も向上するし、屋根なりの空間を見せることも簡単にできる。

 どんな形の屋根でも、ひとたび形状を決定すれば、無理のない架構システムや空間の使い方が暗示される。そんな「屋根の声」を聴くことが、いい建築をつくるための第一歩だ。 

 まず、屋根を考えよう。間取りを考えるのはその後だ。

 屋根を間取りに先行した例1 飯能K邸
屋根を間取りに先行した例2   飯能K邸
屋根を間取りに先行した例3 新潟K邸

飯能K邸木天井張り

飯能K邸ツガの天井張りあがりました。小畑棟梁、目地のコントロールが大変だったと言ってましたが、とても素晴らしい仕上がりです。塗装は初々しい感じが残るよう、濡れ色にならない塗料で塗装しました。
この家、1階は14.2坪、軒も低く、1階の階高は2255mmしかないのですが、屋根勾配は8寸でエアーボリュームは十分。ちっとも狭い感じはありません。架構そのままの気持ちのいい空間になっています。

2階に上がる階段の下地もできました。階段の下には洗濯機と収納をおさめます。小畑棟梁は今月中に家具と外壁を仕上げることになっています。引き続きよろしくお願いします。

池尻A邸 電気打ち合わせ

5/26は電気打ち合わせで池尻a邸行ってきました。屋根はルーフィングまで終わってます。2方向に勾配のついたステルス形状。

3階は屋根の形がインテリアに現れます。小屋裏階という雰囲気。

2階は道路側が3間分の開口になる開放的な空間です。

1階は大きな土間が特徴です。サッシは3枚引きのサッシに防火シャッターをつけました。

大きな吹き抜けはありませんが、階毎に雰囲気が変わる楽しい家になっています。